今や、国民病になっている杉花粉症の治療には、おもに薬物療法(内服薬・鼻内噴霧薬(フンムヤク)・点眼薬)が行われていますが、症状の強い患者さんには必ずしも満足な効果がえられるとは限りません。そのため、薬物療法にかわる治療として二つの治療方法が考案されました。
一番簡単な方法は、50%のトリクロール酢酸という薬を花粉症の始まる一ヶ月程前に鼻の粘膜に塗る方法です。5分もかからない簡単な治療ですが、しばらくの間、薬がしみて鼻が痛いということが大きな欠点です。又、薬の刺激で数週間鼻の下がただれることがあります。そして効果は一年ほどで、杉花粉症の予防には毎年行わなければなりません。数年程前までは当院でも盛んに行っていました。
然し、最近ではレーザー治療がこれにとって代わりました。医学の大進歩です。当院では最新式のレーザー機器を備え、レーザーの専門医を招聘して花粉症の予防防治療に力を入れています。
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